私が子ども料理教室をやらないワケ
あちらこちらで見かける、子ども料理教室なるもの
子どもに、ご飯づくりの楽しさや、食事の大切さなど、いわゆる「食育」を目的としているところが多い
…というか、すべてがそうだろうと思う
「なおみさんはやらないんですか?」
と時々言われることがある
でも、私はやらない
なぜか?
子どもは、親次第でどうにでもなると思うから。
◆ご飯をつくる楽しさ
◆食事の大切さ
◆食とカラダとメンタルの結びつき
◆命をいただいているという実感
◆「いただきます」「ごちそうさま」の意味
◆味覚を研ぎ澄ませることの大切さ
これらすべて、親から十分すぎるほど子どもに伝わる
わざわざ言わなくても伝わるものもある
他人を介さなくては伝わらないことなど、ほとんどないと思っている
特に親子関係は。
そして、中でも、子どもが小さいうちは。
親がご飯づくりを楽しめていなければ、
親が食事の大切さを理解していなければ、
親が食とカラダとメンタルの結びつきを実感していなければ、
親が命をいただいているという事実の認識が薄ければ、
親が「いただきます」「ごちそうさま」の意味を実感していなければ、
親が味覚を研ぎ澄ませていなければ、
子にどれだけ言い聞かせても、他人を介しても、そこにどれだけお金を費やしてもすべては無意味となってしまう
「うちの子、便秘なんですよ…」
「うちの子、甘いものがやめられないんです…」
「うちの子、好き嫌いが多いんです…」
そう言う親御さんは多い
このほとんどの場合、親自身が整っていなかったりする
「子どもさんのことが気になるのはわかります。でも、まずはお父さん・お母さんから整えていきましょうね」
と話すのが毎度のパターン
子どもに熱心になる気持ちは素晴らしい
あれもこれも伝えたい!!と思う意欲も素晴らしい
でも、それならまず親自身が体験し、実感し、楽しんで、自らを鍛える方が先だと思う
親が楽しそうにご飯をつくっていれば、子は自然に興味を持つ
親が食事の大切さを理解し、実感していれば、子にも自然と伝わる
親が心を込めて「いただきます」と「ごちそうさま」をしていれば、子の「いただきます」や「ごちそうさま」も変わってくる
親が素材の旨みを十分に感じられるご飯を作っていれば、その味がその子のスタンダードになる
子どもを変えたいなら、まずは親が変わること
だから私は子どもより親となる大人を対象としているのです
子どもが初めて出会う大人は親です
親の常識が子の常識になります
すべては親だからです。