香り(匂い)とカラダの関係を浅いながらも書いてみた

私は、いろんな地方に呼ばれて講座をする機会があるのですが、だいたいは荷物が多いため、自宅から駅までとか、着いた先での駅から会場までとか、タクシーを利用することがあります

 

 

最近、タクシーを止めて乗り込むときに、タクシー内のある所を見るようにしています

 

 

エアコンの吹き出し口です

 

 

 

この、エアコンの吹き出し口に芳香剤が取り付けられていることがよくあります

 

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↑こんなの。

 

 

 

季節柄、カラダから出てくる匂いが気になる時期ということもあるのでしょうが、いつだったか、暑くなりかけた頃にタクシーを使ったとき、車内の芳香剤の匂いにやられました…

 

 

タクシーを止めてドアが開いたときは何も気づかなかったのですが、乗り込んだ瞬間に強烈な匂いがカラダを包み込みました

 

 

もうホントに乗り込んだ瞬間です

 

 

くっっっっさ!!!

 

と思わず言ってしまいそうになるほどの匂いでした

 

 

運転手さんにエアコンを止めて窓を開けてもらうようにお願いしましたが、あえなく却下

 

 

急いでいたし、大きな荷物はすでにトランクに入れていたので、「10分少々の我慢。。」と思い、そのまま乗っていました

 

 

 

降りた後もしばらくズーーーンと頭が重たく痛い

 

 

久しぶりに匂いによる頭痛を感じたので、

「匂いは脳に直接届く」

ということを実感しました

 

 

 

今では、「香害」と打つとウィキペディアでも出てくるくらいの世の中になっているのに、匂いによって頭痛がしたり、気分が悪くなったりする人がいることはまだまだ知られていないのです

 

 

それより、むしろ「もっと強く広がり残る香りを…」と望んでいる人が多いというのが現状

 

メーカーも消費者も。

 

 

 

少し前も、娘と同じ年くらいの子どもを持つお母さん同士が

「良い香りの柔軟剤を探してるのよー!」

「あ!それなら私 知ってる!今度一緒にドラッグストアに行こう!教えてあげる!」

というような会話をしていたのを聞いてゾッとしたことがありました

 

 

 

ちょっと余談ですが、香りと匂いの違いは感覚の違いで、

「良いものは香り、良くないものは匂いと言う」

と昔 弟が言っていたので、「なるほどー!」と思い、私はその基準で今でも使い分けているのですが、

 

上述したタクシーの運転手さんは、芳香剤を「良い香り」と思い、ドラッグストアに行く2人のお母さんは柔軟剤を「良い香り」と感じているわけです

 

 

が、

 

私にとってはどちらも「匂い」

 

 

つまり、「臭い」と判断しています

 

 

 

タバコの煙や排気ガスの匂いと同様

「臭い」

 

 

 

芳香剤も柔軟剤も、香りの成分として使われているのは化学物質なので、その香りを察知した時点で化学物質が体内に入っていることになります

 

 

「良い香り♡」と思った瞬間、

または

「くっっっっさ!!!」と思った瞬間、

もうすでに体内には取り込まれている

 

 

 

人間のカラダは、不必要なものは体外へ排出する解毒機能が備わっていますが、解毒するために使われているのは「栄養」です

 

 

普段から「栄養貯金!栄養貯金!」と、消化吸収しやすいカラダにするためのできうる限りの施しをしながら食べるものを選んでいても、芳香剤ムンムンのタクシーに乗れば、栄養がごっそり取られてしまう。。

 

お隣さんから柔軟剤の匂いがバコーーーン!と家の中に入ってきたら、栄養がズドーーン!と減ってしまう

 

 

 

 

蓄えておいた栄養がなくなるということは、生命維持や成長に使われるはずの栄養がなくなるということです

 

 

普段から栄養を必要としている臓器や骨や筋肉や血管や血液や粘膜やホルモンや脳や免疫などに栄養が行き渡らないということです

 

 

成長期の子どもならどうでしょう?

 

大人でさえも数日間 体調を崩してもおかしくありません

 

 

 

すれ違うだけで柔軟剤の匂いがする人がいますが、街を歩いていても柔軟剤の匂いがするということは、匂いの成分である化学物質が服に残っているということ

 

 

 

温泉に肩こりやリウマチなどの効能があるように、「現代人に便秘が多いのは、裸足で土の中に入らなくなったからだ(皮膚からの土壌箘の吸収=腸内細菌の多様性)」と言われるように、人間は皮膚からいろんなものを取り入れることができます

 

良いものも悪いものも。

 

 

 

柔軟剤の香りの成分である化学物質が皮膚から体内へ入っていっているとすれば、その解毒もまた栄養たちががんばってくれているということ

 

 

毎食 特に栄養のことを気にせず食事をしていた場合はどうなるのでしょう?

 

 

もちろん、合成香料が悪く、天然香料が良いということではありません

 

それは食品添加物も一緒。

 

 

それに、香りによってココロが癒されたり、香りによる治療法があることも否定はしませんので悪しからず。

 

 

 

 

 

私たちのカラダの機能は、正常だとそうでもないのに、異常があると狂ってきます

 

 

やたら敏感になったり、鈍感になったり…

 

 

 

嗅覚に異常が出てくるのは、だいたい亜鉛が足りていない場合に起こりやすい傾向があります

 

 

亜鉛は、味覚・嗅覚・視覚を正常化してくれる働きがあるからです

 

 

亜鉛が足りていないということは、他の栄養たち… ビタミン・ミネラル・たんぱく質ももちろん足りていません

 

 

 

 

私が乗ったタクシーの運転手さんも、柔軟剤を買いに行くお母さんたちも、もしかしたら栄養を吸収できるカラダになると、芳香剤も柔軟剤も使わなくて済むかもしれないと思います

 

 

 

 

 

というか、自分のことを「臭い!」と感じたなら、他の匂いでごまかす前に、その匂いの元を絶たないといつまでもお金と栄養の無駄な消費を続けることになります

 

 

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こういうものも 

 

 

まぁ、すべての人が自分のために使ってるとも思っていませんが。

 

 

 

 

ケミカルなものを使わないお母さんのことを「自然派ママ」と言うようですが、(私はこの言葉がどうも好きになれないけど)

 

そんなことではなく、芳香剤や柔軟剤を使わなくなるということは、他人への迷惑を減らすためだけじゃなく、むしろ、本人のカラダを守るための行為なのだということが少しでも世の中に知れ渡ると、もっともっとみんなが生きていきやすいのになぁ…と思います

 

 

『香害』という名前がなくなる日を願って書いてみました。