おせちづくりへの苦手意識をつくっている原因はコレ!
少し前のことですが、
12/18『簡単おせち教室』を開催しました。
この講座は、私の
『お母さんの味方☆5つの魔法の調味料講座』
を受けてくださった方のみ参加可能な講座です。
今年は約20名ほどの方からご参加いただきました。
この講座をやるにあたって、
果たして世間の人たちは、おせち料理にどれほどの悩みを抱えているのだろう?
と思い、軽くアンケートをとったところ、
・手間と時間がかかるわりに満足できない
・どの順番でつくればいいのかわからない
・何をつくればいいかわからない
・おせち料理の由来や意味を知りたい
・盛り付けが苦手
・日持ちや保存方法が知りたい
・なるべく砂糖を減らしたおせち料理をつくりたい
といったところが主な回答。
まとめると、
砂糖を使わず、時短で彩りよくて美味しいものを三が日持たせたい
ということ。
去年は内々でひっそりと試験的に開催した講座だったのですが、今年は人数が多いこともあり、ちゃんとレジュメを作成。
おせち料理の由来や意味などは座学で網羅。
これで悩み一つ解消!
砂糖なしも、時短も、彩りも、日持ちも、いつもどおりにつくっていればすべてクリアできるので、せっせと材料を集めて挑みました。
講座内では、数の子の塩抜きの加減を理解するために時間差で味見をしたり、紅白なますの合わせ酢や、海老や鯛の子を炊く煮汁の味見もしてもらいながら、
そして、もちろん5つの魔法の調味料(5つ全部は使いませんでしたが)を使いつつ、
いかにストレスなくおせち料理を完成させるか?
に焦点を当ててお話しました。
今回用意したものは10種類ちょっと。
用意ができたら盛り付けをするわけですが…
これまでつくってきたおせち料理も、情けないことに、未だに毎回 盛り付けの反省点がありまして…
まぁ、今回の講座でも相変わらず反省点はあるのですが(;´Д`)
こんな具合に仕上がりました。
プロのカメラマンから撮っていただいたおかげで数倍増しの写真になっています(Lucky☆)
最後の試食も盛り上がり、おかげさまでたくさんの方から嬉しい反応をいただくことができました。
そのうちのお一人。
京扇子の老舗、『大西京扇堂大西京扇堂について « 大西京扇堂』さんの若女将さんからブログでご紹介いただきました。
本当に嬉しいことばかり書いてくださっているので、調子に乗ってシェアします。
おせち料理に限らず、料理そのもの、特に『和食』というものに多くの人が異常なハードルを感じるのはなぜなのでしょうね?
母国のお料理なのに。
一番詳しくて得意であって然るべきお料理なのに。
私の推測では、世の女性たちがおせち料理に無駄なハードルを設けている理由は2つ。
1つは、
市販品がスタンダードになっている
こと。
今や「おせち」は買う時代になっています。
デパートやスーパーのチラシで見るおせち料理は、あくまでも商品なので、家でつくるおせち料理とは差があって当然なのに、家でも同じようなものをつくろうとするから難しくなるのではないか、と。
『標準』が違うってことを理解したほうがいいです。
それと、市販品がスタンダードになることよって、保存性重視の市販品の濃い味がおせち嫌いを増やしているような気がします。
そして、いざ自分でつくるとなると、市販のあの味がスタンダードになっているためにさらにハードルが高くなってしまう。
そしてそして、濃い味付けなので家族は誰も箸をつけない悲しい結果になり、「やっぱりおせち料理はつくりたくない」と思ってしまう負のループ。。。
悲しいことです。
おせち料理は三が日食べるもの。
とはいえ、味を濃くせずとも今は『冷蔵庫』というものがどの家庭にもあります。
だから、そんなに濃い味つけにしなくても十分持つし、3日間美味しく食べられます。
だって、日常の常備菜でも2〜3日続けて食べませんか?
おせち料理とはいえ、特別に保存性を高める必要はないというのが私の考えです。
そして、おせち料理に無駄なハードルをつくっているもう一つの理由は、
お母さんやおばあちゃんとおせち料理をつくった経験がない
こと。
見たことがなければ、つくり方はもちろん、どんな味付けなのかもわかりません。
おせち料理の意味も、本来ならば家庭の中で言い伝え続けられるはずのこと。
各家庭の味を伝承していく上で、普段の食事も行事食も大切です。
親から子へ家庭の味を伝承していく意味は、何もつくり方や味付けだけを伝え続けていくのではなく、ご先祖からの思いや願い、また、ご先祖や神さま仏さまとのつながりなど、目に見えないものを伝え続けていくことに大きな意味があるのだと思います。
むしろ、そちらのほうが大切なのではないでしょうか?
自分をつくってくれた、見えぬ存在を感じることで、自分がつくる、さらに見えぬ先の存在をも感じられる。
自分の存在を、過去とも未来とも結べる人は、生きる自信と覚悟が違うような気がします。
「たかがおせち」と思う人もいるでしょうが、日本という国に生まれ、新しい年の誕生を身近な人と心から祝い、喜び、また感謝する大切な節目なのです。
今回集まった20名ほどのママたちは、その大切さを我が子・我が孫に伝えようとしている。
なんとも美しい日本人の姿だろうとしみじみしておりました。
すべて買って済ませるのもいいけれど、何か1つでも手作りしてみてください。
いつか、
『コレを食べないと年が明けた気がしない』
と家族が喜ぶ逸品になるかもしれません。
それがまさに、あなたにしか作れない最高のおせち料理だと思います。
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