私が思う、日本人の美しさとは?
もう数ヶ月前のことですが、出張先への移動中に出くわした、
日本人としてのあるべき姿
を考えさせられた場面のお話をします。
電車の乗り換えのために移動していると、向こう側から20代前半と思われる若い女性がこちらに向かって歩いてきていました。
手にはパンらしきものを持って食べながら。
よっぽど忙しいのかはわかりませんが、
「最近はこういう人をよく見かけるようになったな…。せめて道の端で止まって食べればいいのに」
と思いながら私とすれ違いました。
すると、私のすぐ後ろを歩いてらっしゃった60代くらいのご夫婦のご主人が、
「ああいう恥じらいがないのはいかん!店に入るという意識はないのか…」
と、最後のほうは半分呆れたような口調で言われました。
そしたら、横にいらっしゃった奥様が、
「まぁ、気持ちはわからんでもないけどね」
と、ご主人をなだめるような口ぶりで言われましたが、直後、ご主人は
「そんな気持ちがわかる人にはならないで欲しい」
とおっしゃいました。
わぁ! 侍みたいな男性だわ!!
と感激しつつ、私は深く頷き、思わず、
「ホンマやな!わからんでいい」
と呟くと、娘が「何が?」と聞いてきたので事情を簡単に説明しました。
そして、それから10歩も歩いたかな?
本当にすぐあとに、次は40代〜50代くらいの女性がおにぎりを食べながら歩いてきました。
コントか?!と思うくらいのタイミングでした。
あまりにも直後だったことと、今度はそこそこの年代の女性だったことが原因なのか、後ろのご夫婦はどちらも無言のままでした。
絶句に近かったのでしょう。
私はそうでした。
すると、娘が、
「ああいうのが『みっともない』って言うんやな」
とボソッと呟いたのです。
いたって普通の5歳児です
そう!
みっともない
その時、一番しっくりくる言葉でした。
例えば、
シャツが出ているとき
靴を引きずったように歩いているとき
膝を揃えずにご飯を食べているとき
口がポカンと開いているとき
猫背になっているとき
熟考せず、気の向くままに物をねだるとき
靴を揃えずに家の中に入ってきたとき
などなど、私は娘に
「みっともないよ」
「はしたない」
「だらしがない」
と言います。
ちょっとしたことが健康状態を表すことも大いにあるので、躾だけではアプローチ不足だったりもするのですが、
でも、娘はもう5歳。
「自分を律する」必要性は身につけて欲しいと思っているので、親として健康面のサポートをしながらも構わず注意はしています。
みっともない
はしたない
だらしがない
最近はあまり耳にしない言葉になってしまった気がします。
それぞれどんな意味があるのか調べると…
みっともない
見た目にわるい。体裁がわるい
はしたない
たしなみがなく、不作法だ。つつしみがなく、見苦しい。
だらしがない
きちんとしていない。整っていない。節度がない。毅然としていない。しっかりしていない。
いずれも、他から見た状態、他人からの目を意識した表現です。
つまり、恥じらい。
他人の目を気にしすぎて自由に生きれない人がいますが、ことマナーや身だしなみに関しては『他人の目』や『恥じらい』を持つことが必要だと思っています。
かつて、新人研修の仕事に就いていたとき、
「オシャレは自分の目が中心、身だしなみは他人の目が中心」
といった表現を使っていました。
みっともない格好
はしたない行動
だらしがない姿
これらがないように指導をしてきたので、マニュアルよりも
「靴の音をさせない!」
「口開いてるよ!」
「猫背!」
と厳しく注意してきました。
私の両親は躾に厳しい人だったので、家の中だろうが外だろうが、立って飲み食いすることや歩きながら飲み食いすることを絶対的に禁じていました。
「みっともない!恥ずかしいからやめなさい!」と。
だからこの年になっても、歩きながらペットボトルのお水を飲むことができません。
若かりし頃、何度か挑戦してみましたが、すぐにこぼしてしまうので挑戦することもやめました。
電車の中で化粧をする
所構わず写真を撮る
ポイ捨て
地面に直接座る
食べ歩き
飲み歩き
足を組んだり肘をついて食事をする
他人の目や恥じらいを持っていれば、それがどれほどみっともなく、はしたなく、だらしがないことなのかわかるのかもしれません。
きっと、日本人は
みっともない
はしたない
だらしがない
というような言葉で、大人も子どもも自分を律してきた民族なのではないかと思うのです。
だから、震災の被害で大変な中でも列を乱すことなく並ぶ日本人の姿が世界で賞賛を受けるのではないでしょうか。
だから、慰安婦問題のことで未だに日本に様々な要求をしてくる隣国に嫌悪感を抱くのではないでしょうか。
みっともない
はしたない
だらしがない
言葉は消えかけていたとしても、その精神だけは受け継いでいきたいものです。
周りにいる人が不快になるようなことをしないこと。
どうすれば品を欠くかを知ること。
見た人が気持ちよく過ごせるように立ち居振る舞うこと。
それが日本人の美しさだと感じます。
今は「みっともない」「だらしがない」とサラリと口にする娘も、思春期には頭を抱える格好をするかもしれません。
そんな時は、
「とってもとっても大好きな片思いの彼の前でも恥ずかしくない姿なの?」
と問うつもりでいます。
その「目」を持ち続けることで、自分が日本人として、女性として、美しく柔らかな姿でいられるなら、こんなに安くて済む方法はありません。
恋焦がれる芸能人やスポーツ選手でもいいと思います。
『その人が常に貴女を見ているなら…』と考えてみてください。
きっともっと美しく、品格が増すはずです。
と、まぁ、大晦日には相応しくない内容かもしれませんが、来年は、今年以上に「品と節度と慎みのある女性」を目指すべく、自戒を込めて書いてみました。
忘れかけている日本人らしさを取り戻せる世の中になることを願って…。
どうぞ、皆さま良いお年をお迎えくださいませ。
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