消化酵素を忘れた私が出張先でやったこと。〜消化できてこそ役に立つ栄養の話〜
日本人は世界でも有数の「低胃酸症民族」であることは私の講座でもちょくちょくお話していることですが。
それがカラダにどう影響を及ぼすか?については、「オカンのための栄養学講座」を受講ください。
実はわたくしも、胃腸機能がまだまだ理想形ではなく、医療用サプリをはじめとするお助けアイテムに頼らなくてはいけないカラダでございまして…
なのに、昨日、福岡への出張の際に消化酵素を忘れてしまい、どうしたものかと思ったわけです。
そこでどうしたか?
という話の前に、
なぜ消化酵素が必要なのか?
ってところを非常にザックリとお話しますと、、、
人間のカラダからはいろんな消化液が分泌されております。
私たちが食べものを食べると、その消化液のチカラによって栄養が栄養としてカラダに吸収され、再合成を果たすわけです。
タンパク質もビタミンもミネラルも、実に素晴らしい組み合わせを経て、たとえば脳の材料になり、骨の材料となり、血液となり、血管となり、免疫や抗体やホルモンとなるわけです。
つまり、栄養が栄養として吸収されることでやっと丈夫で健康なカラダやメンタルや、艶やかなお肌や髪の毛がつくられていく…
…ということは、とっても極端に言うと、栄養が栄養として吸収されなければ、それらは何も手に入らなくなる。
というより、むしろ、カラダに負担がかかってしまう。
だから、様々な消化液に含まれる消化酵素のチカラを借りるのは、少々のことではビクともしないカラダやメンタルをつくる上で本当に必要だということです。
ですが、胃腸機能が落ちていると、当然ながら消化液は分泌しにくくなる。
てことは、無農薬野菜を食べようが、お肉をモリモリ食べようが、その栄養はダダ漏れになっているという悲しい結末。。。
膨満感があったり、未消化物があったりするのに、慢性化していて自覚もない。
自分のウンチをいらないタッパーに水とともに入れて溶かしてみる
なんてことは、医者から勧められてもやらない人が多いだろうから、ますます自分のカラダの状態を知ることがない。
どっかが痛くなって初めて自分のカラダを知ることになる。
今まで良い食材と良い調味料を選んできたのに…
油にも気をつけていたのに…
添加物は避けてきたのに…
欠かさず人間ドックでチェックしていたのに…
なんてことになる。
…とまで言ってしまうとちょっと大袈裟かもしれませんが。
まぁ、とにかく、いろんなところでちょいちょい言ってますが、
あなたは食べたものでできている
って言葉はもう古くて、今は
あなたは消化されたものでできている
と言ったほうがいろいろ腑に落ちるわけです。
それくらい消化って大事!ってこと。
でも、胃腸機能が落ちていて消化能力も足りていなければ他のチカラを借りることは大切です。
サプリなんて気持ち悪くてイヤ〜!!
薬と一緒じゃん!!
なんて言ってられません。
だから私は消化酵素を欠かせません。
だけど忘れてしまったorz
で、やっと「じゃあ、どうしたか?」って話ですが。
まず、ホテルの近くのドラッグストアに行きました。
それっぽいものがあるかな?と思って。
相変わらず胃腸の不調を整える薬コーナーには制酸剤がズラリと並んでいて「やっぱりか…」と思いましたが。
薬剤師さんに聞いてみたらとあるものを勧められたのですが、残念ながら脂質分解酵素のみ。
その並びにあったものも手に取ると、どれもこれも脂質のみ。
こんな冊子ももらいました。
まだまだ世間では、
油は太る
動物性油脂はカラダに悪い
油はなるべく減らして
って風潮が強いのかな?と思いながら、何も買わずに帰ってきました。
とりあえず、よく噛むことと、胃酸を分泌してくれるお助けアイテムを駆使することを決意して夕食会場に行ったら…
なんと!
フレッシュなパイナップルがあるではありませんか?!?!?!
これはラッキー!!と思い、さっそくいただきました。
パイナップルにはタンパク質分解酵素が入っています。
酢豚に入っているのは意味があるんですよね!
…って言っても、短時間とはいえ加熱されてるから効果はあまり期待できないけど。
そういえば、去年あたりに東京でのセミナー終わりに栄養学に長けている肉食女子だけでとある肉だらけのお店に食事に行ったとき、全部を完食できなくて悔しがっているところに「焼きパイン」なるものが登場して、
「なんで焼くねん!!」
「それあるなら、最初に出してよ!!」
「コース終わりに出されても…」
と、それまでお肉を持ってきてもらっていたときにはおとなしかったのに、パイナップルを見た途端にこうるさくなったという出来事がありましたwww
その時の証拠写真をいただきましたwww
パイナップルはもちろん甘いので食べ過ぎ禁止!
たとえ消化酵素を含んでいるとしてもモリモリ食べるものじゃありません!!
この日はあまり肉肉しい夕食ではなかったので、娘と分け分け。
あとは、手持ちのものでなんとかしながら福岡での出張を終えました。
ちょうど「手づくりベーコンの会」の試食時も同じような話になったのですが、
自分はカラダに良いものを食べている。
カラダのことを考えて食事をしている。
という自負はあっても、じゃあ、それはしっかり消化できていると思いますか?って問われたら、なかなか即答できない人が多いのが現実。
数年前、とある栄養セミナーに参加した時に「人はいかに消化できているか?が一番大事!」と聞いて、頭を激しく殴られた気分になりました。
だって、それまで素材や調味料にこだわってご飯をつくっていたし、それが真っ当だと思っていたから。
そんなにいろいろこだわっているのに、
なぜ肩こりがあるの?
なぜお肌がツルツルじゃないの?
なぜ気分にムラがあるの?
なぜ朝スッキリ起きれないの?
なぜ便秘なの?
こういう質問にモゴモゴしてしまう人は、もしかしたら消化吸収にキーがあるかもしれません。
断糖肉食
MEC食
先住民食
ケトン食
マクロビ
玄米菜食
一日一食
今やいろんな食事法が世に出回っていますが、いろんな考え方・捉え方があったとしても消化能力は良くしておいて損はないと思うのです。
ご自分のカラダの様子を見て何か思うところがある人は、消化能力をチェックしてみてください。
それ以上に、毎日お母さんが家族のためにできる手短なヒントが欲しいという人は、わたくしの栄養学講座までどうぞ。
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