『噛む』行為がもたらす効果の解説〜咀嚼力低下の根源を私なりに探ってみた結果〜

賛否あることを承知の上で書きますと、私は娘に

「幼稚園には遅れてもいいから朝ごはんはちゃんと食べていくように」

と伝えています。

 

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時間どおりに行きたいなら、早起きしないと行けないことも伝えてはいますが、それよりも朝ごはんのほうが大切だと思っています。

 

 

時間に追われているとはいえ、早食いや途中で中断させるのはどうしても避けたいから。

 

 

 

そして、大切にしていることが、

よく噛む

ということ。

 

 

 

これは、朝ごはんに限らず、おやつのときも本当にしつこく言います。

 

 

 

先日、我が家に珍しくイチゴがあったのでおやつに出しましたが、その時もよく噛んで食べるように言いました。

 

 

 

数回噛めばスルリと飲み込んでしまうようなものでも、「しっかり噛む」ことを促しています。

 

 

 

 

5歳といえど、まだまだ消化機能は充分ではありません。

 

 

咀嚼することで胃腸機能への負担を軽減し、栄養の吸収を促進する。

 

 

意外と知られていないことのようですが、本当に大切なことです。

 

 

 

 

このブログではお馴染みの質問箱(naomi_yの質問箱です | Peing)にも

「子どもの咀嚼回数が気になる」

という内容の質問をいただいたことがあります。

 

 

その質問を見るかぎり、わたくしの「オカンのための栄養学講座」を受講してくださった方ではないかと推測しましたが、人間のカラダの仕組みを知ると、いかに「咀嚼」が大事かがわかります。

 

 

 

 

 

世間では、なんでもモリモリたくさん食べる子を良しとする風潮があって、食べない子のお母さんは悩む傾向がありますが、私は娘がモリモリ食べている時ほど注意して見ています。

 

 

そして「よ〜〜〜〜く噛んでる?」と聞くと、ハッとした顔をして、次はあーんして口の中を見せてくれます。

 

 

 

 

この“お口あーん”で咀嚼状態を見せるのは、「ちゃんと噛んでるよ」のアピールのときと、「これくらい噛めば飲み込んでいい?」の確認のときがあって、その状態によって飲み込んでもいいかどうかを伝えるようにしています。

 

 

あまりお行儀の良いことではありませんが、家の中だけでしかできないことをわかっているし、夫にはせず、私にしかしないことを考えると、5歳なりに分別つけてやっていると思っているので本人がやめるまで続けていくつもりです。

 

 

 

よく噛むことの大切さは、何も子どもだけに向けたものではなく、大人も同じくらい重要。

 

 

 

 

私は出張すると、十分にお肉が食べられない事態に陥りますが、そういう時こそよく噛んで、少量のお肉でも効率よくカラダの材料にできるようにと心がけています。

 

 

 

 

 

咀嚼力をつけるのは、消化機能促進のためだけではありません。

 

 

 

脳への刺激にもなるし、女性にとっては「小顔になる」特典もついてくる☆

 

 

 

 

あまり知られていないことですが、よく噛むことでカラダに不必要なものも解毒しやすくなります。

 

 

 

 

無添加・無農薬を選ぶのもいいけど、まずは出せるカラダにしようね!出せるカラダにすれば大丈夫!」

なんてSNSやブログで書いている人はたくさんいるけど、残念ながらそういう記事ほどそこから先が書いていない。

 

 

「じゃあ、どうすれば解毒できるカラダになるのか?」

そこが一番知りたいことなのにね…。

 

 

こぞって似たようなことを言ってる風潮・・・・・

 

 

 

 

人間に備わった基本的な機能を生かしつつ、健康になりたいなら、

 

まずは噛むことですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

わたくし、少し前にTwitterで以下のようなツイートをしました。

 

究極のおうちごはん研究家やもりなおみ on Twitter: "味覚とは、カラダを毒から守るためのセンサーの役割を果たします。本当にカラダに入れてもいいものかを舌で判断するのです。正しい味覚を持つことは、そのセンサーを正しく機能させることと同意です。自分のカラダを守ることは、賞味期限でも消費期限でもなく、信じられる自分の感覚を持つことです。"

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本来、人間が生きていく上で『味覚』はとても重要な役割を果たしています。

 

 

 

毒探知機のようなものです。

 

 

 

その役割を大きく助ける機能が『噛む』という行為です。

 

 

 

 

 

ところが、現代人はビックリするくらい噛みません。

 

 

 

私の講座では度々触れることですが、小麦製品の流通によってますます咀嚼力が低下しているような気がします。

 

 

 

うどん屋さんやラーメン屋さんに入ったら、お客さんの咀嚼回数を数えてみてください。

 

 

よく噛んでいる人で15回くらい。

ひどい人は5回ほどで飲み込んでいたりします。

 

 

 

そんな状態で、素材の味の何がわかるのでしょう?

 

おそらく、小麦の味の違いなんてわからないと思います。

 

 

 

 

 

素材の味は、ゆっくりじっくり考えながら味わうことで浮き彫りになってきます。

 

 

 

テレビで芸能人やアナウンサーがグルメリポートをしている場面を見ていても、口に入れた1秒後には

「美味しい!」

「野菜の甘みが…」

「お肉の甘みが…」

などと言っていますが、たった数秒で何がわかるというのでしょう?

 

 

 

 

 

名のある有名シェフも本当に納得した商品のCMに出演しないと、お店の格もご自分の格も下げることになりますよ・・・というのは余談としても、

 

調理過程を見ていれば「そんなに驚くほどの旨味はないはず」と思えるものでも「美味しい!美味しい!」なんて言われるとその人の味覚を疑ってしまいます。

 

 

 

 

よく噛む

 

たったこれだけの行為がカラダにもたらす効果は絶大なもの。

 

 

 

 

 

だからこそ、小さい頃から咀嚼を意識した親の接し方が必要なのです。

 

 

 

ですが、そこに目をつけているお母さんたちの少ないことにはただただ驚きです。

 

 

 

 

それもそのはず。

 

初めて子どもの食について学び始めるのが離乳食のタイミングなのに、

 

ヨダレが出てきたら食べさせてもいいですよ。

歯が生えてきたら食べさせてもいいですよ。

おすわりができたらスタートさせましょう。

食べものに手を伸ばすようになったら食べたいと思っている証拠ですよ。

 

などと言われているし、

 

 

 「うんちに人参がそのまま出てきているんですけど…」

なんて相談しようものなら、

「それは普通のことです。みんなそうですよ。」

と一様にお決まりの文句が返ってくる。

 

 

そこに疑問を持つお母さんって本当にいないんです。

 

 

 

だから、たくさん食べる子がさも『良い子』のように言われ、

 

どんどこ食べる子を持つお母さんは我が子の姿に喜び、

 

食べない子のお母さんは毎食毎食ため息をつく…。

 

 

 

「その子の消化能力」

「人間としての機能」

「生存能力」

という、一番大事で基本的な部分を考えようともしない。

 

 

 

離乳食期に身につけた『噛む』という行為が後々の人生の質を決めることなのに。

 

 

 

 

生後半年の子どもに卵かけご飯を与えていた人の話を聞いたことがありますが、生卵の心配はさておき、生後半年といえばまだまだ前歯も生えていないような月齢。

 

 

そんな時に重湯でもない“ごはん”とは・・・。

 

 

果たして、その子はどれくらい噛めていたのでしょうか。

 

 

 

 

 

まぁ、とにかく、世間で言われていることが決して正しいわけではないし、主流が真っ当でもないということです。

 

 

 

 

とは言っても、一般的に肩書きのある人の言うことは鵜呑みにするような教育をされてきたから仕方ないことではありますが。

 

 

 

 

 

でも、やっぱりその道のプロの話を聴く機会があるなら行くべきだと思うのです。

 

 

  

人間のカラダの仕組み・栄養とカラダの関係を熟知しているプロ(ふじもとひろみさんのブログはこちら→私が離乳食セミナーをお勧めする訳)に。

 

 

 

 

 

2/20 京都・3/17 東京「誰も教えてくれない、本当の離乳食の話」

 

わたくしも離乳食のデモをするために登壇します。

 

 

 

お子さんの味覚を真っ当なものにするために、まずお母さんの味覚で感じてみませんか?

 

 

2/20 13:30〜 京都『誰も教えてくれない、本当の離乳食の話』

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お子さんの一生に関わる大切な機能を無駄にしないために、貴女の知識と知恵

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お待ちしております。

 

 

 

 

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