雇われず子連れ前提で仕事をしたいけどなかなか踏み込めないママたちへ、子連れで仕事をしている私から言えること。

私の周りには、雇われず自分で仕事をしていきたいと望む女性がたくさんいます。

 

 

その理由は、時間的な制限や「楽しいことをして稼ぎたい」という気持ちもあるでしょう。

 

 

しかし、一番大きな理由は、

子どもがいること。

 

 

「できれば子どもがそばにいてもできる仕事がしたい」

という声はいろんなところで耳にします。

 

 

 

そう願うママたちから見ると、私は理想の働き方なのだそうで。

 

 

 

 

 

ただ、私は最初から

「子連れでできる仕事がしたい!」と強く願っていたわけでなく、そうせざるを得なかったタイプなのでいまいちピンときません。

 

 

 

 

私がこの活動を始めた頃、娘は2歳。

 

 

まだオムツをしていました。

 

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自宅で納豆づくり教室をしていた頃

 

 

 

 

妊娠後期から活動を始めるまでの2年ちょっとの期間は本当にお金がなくて、なんとか1日100円でもお金を生み出したかった。

 

お金がないから娘を預けられない。

 

ということは、外に働きに出ることもできない。

 

 

 

当時、私に与えられた逃げられない条件は、

 

娘がいてもできる仕事

元手ゼロ円で稼ぎを生むこと

 

この2つでした。

 

 

 

 

一刻も早くお金を稼ぎたかったのだけど、何をどうすれば稼げるのかわからない。

 

自分の得意分野も、人に教えられるほどのスキルも、何もわからないままでした。

 

 

だから、乳飲み子を抱えて無料や安いセミナーを見つけては受けに行っていました。

 

 

 

 

なんとなく世の中に吐き出したいことが溜まっていたのでブログを書きはじめ、 しばらくして第一回の『お出汁の会』を企画。

 

 

 

最初は自宅が会場でした。

 

会場費はゼロでも当日使う材料などを買うお金がない。

 

当時の私は、お財布の中に500円玉が入っていようものなら、もう雄叫びをあげるくらい嬉しいことで、チラチラお財布を開けて覗いてはニマニマするほどのレベル。

 

 

そんな私がひらめいたのが、

参加費前払い制

 

 

これで私の元手はゼロで開催できる!

 

しかも、前払い制をとったことで、参加する側も迎える側も良い緊張感が生まれる。

 

 

 

もう何の心配もなく、無事に開催することができました。

 

 

 

それから間もなくして、『お出汁の会』の参加者さんからのオファーがあり、『ベーコンの会』が誕生。

 

 

 

『お出汁の会』 も『ベーコンの会』も、最初は3〜4人でのスタートでした。

 

 

それが、有り難いことにだんだんと人数が増え、玄関には靴が並べられない状態になり、15人近くの人にズラリと立ったままお話を聞いていただくのが申し訳なく、レンタル施設を使うようになったのです。

 

 

 

 

いろんな地域に出向いて講座をし、たとえ京都であってもレンタル施設を借りて講座をしている今の私しかご存知ない方は、最初から確立されたスタイルだとお思いでしょうが、まったくそんなことはありません。

 

 

 

 

一流メーカーの社長も、世に名を残した偉人も、みんな駆け出しの頃があったわけです。

 

 

最初から大きなことを成し得た人などいません。

 

 

コツコツコツコツ、小さなことを積み重ねてきた結果として後々大きな功績が残っているのです。

 

 

 

 

人は、やったことのないものにチャレンジをしようとするとき、大きな不安や恐怖を抱きます。

 

 

それは誰でも同じこと。

 

 

 

では、なぜ、チャレンジできる人とチャレンジできない人が生まれてしまうかというと、

 

本当にやりたいかどうか。

 

そこだけだと思うのです。

 

 

 

 

「なおみさんのような働き方が理想です」

「なおみさんのような働き方がしたいんです」

 

ありがたいことにそういう声はたくさん聞きます。

 

 

でも、それを本気で実現しようと何かに取り組んでいる人はほとんどいない。

 

 

「おお!ついに動き出したな!」と思える人はほとんどいない。

 

 

 

 

 

自信がないから。

 

時間がないから。

 

お金がないから。

 

実績がないから。

 

支えてくれる人がいないから。

 

 

 

すべて言い訳です。

 

 

 

私は、子育て真っ最中にお出汁の会を開きました。

今よりもずっとずっと意思の疎通がとれない頃に。

 

 

「お出汁の会をやってみよう!」と思った頃の私のお財布には、もうずいぶん長い間お札なんて入っていませんでした。

それを証拠に、自分の通帳に1000円単位のお金が振り込まれていた時はもう躍り狂うほどの嬉しさで、それを引き出して買い物に行った時の喜びは今でも忘れられません。

 

 

1回でもやれば、それが実績になる。

だからこそやるしかなかったのです。

 

 

私がお出汁の会を企画した時、夫にも誰にも相談せず、一人でアレコレ考えて開催しました。

 

 

そして、

「万が一、今 無一文になったとしても、私だったらまた別の何かでお金を生み出せるはず」

と強く思います。

それが自信です。

これまでの経験が私に大きな自信を与えてくれました。

 

 

 

 

 

だからこそ尚更、

「やりたいけどな〜」

「でも、自信ないな〜」

「お金もないしな〜」

と、いつまでも言っているだけの人を見ていると、そこまでやりたいなんて思っていないと思えてなりません。

 

 

「呑気やな〜」

というのが素直な感想。

 

 

・・・と書くと反感を買いそうですが、でも、自信がないとかお金がないとかしょーもない理由で「しない」選択をしても毎日生きていけるならそれでいいんだと思います。

 

 

それも人生。

 

 

 

私がとやかく言う立場でもないし、その人たちにできるアドバイスは何もない。

 

 

 

 

私は、とにかく私が何かでお金を稼がないと家族が今日食べるご飯が賄えなかったから。

 

家族を死なせるわけにはいかなかったから。

 

 

 

 当時は本当に辛かったです。

 

何をするにしても、どこに行くにしても「いくらかかるのか?」ってことばかり気にしなきゃいけなかった。

 

友達からランチのお誘いがきても、「先約があって…」とウソをつくしかなかった。

 

「お金がないってこんなに肩身がせまいことなのか…」としみじみ思いました。

 

 

 

それが本当にイヤだった。

 

 

何より、ロクに食べてもいないのに、授乳でどれだけの栄養を娘に渡せているのか不安で不安で…。

 

「せめてお腹いっぱい唐揚げが食べたい」

「一度でいいから口の中をお肉だけで満たしたい」

いつもいつもそう思っていました。

 

 

 

どんな結果になるかなんてわからない。

 

続けられるかもわからない。

 

1回限りで終わってしまったら、また何か別の方法を考えよう。

 

そんな思いで挑んだお出汁の会がありがたいことに好評で、今に至ります。

 

 

 

2年ほどの辛く苦しい日々があったから、今があります。

 

 

 

その切羽詰まった感・崖っぷち感がなければ、私も

 

「あ〜雇われずに働きたいな〜」

「子どもと一緒にいながらできる仕事ってないかな〜」

「何ができるかわからないけどな〜」

と、毎日毎日ネットサーフィンしながら呑気にズルズル考えていたことでしょう。

  

 

 

 

 

子連れokで会議をする企業もある時代、子連れ前提で個人で仕事をしようと思えばきっといくらでも方法はあるはずです。

 

 

本当にやりたいかどうか。

 

すべてはそこにかかっているような気がします。

 

 

 

それでもなお、

「あなたには特別な能力や、人に教えられる知識があったからできたんでしょ?」

と言う人がいるなら、これ以上つべこべ言わず、どこかに子どもを預けてとっとと雇われなさい。

 

 

そのほうが世のためです。

 

 

 

 

追伸:いつでもどこでも子どもを連れて出張している私ですが、毎回 娘に詳細を話し、一緒に行くか家に残るかは娘の判断に任せています。その上で同行していますので誤解なきよう。

 

 

 

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