炊き込みご飯を失敗しないための鉄則と、やもりなおみ流 豆ごはんのつくりかた

先日 金沢で開催した牛肉解体のイベントで炊き込みご飯をつくったら、

「いつも炊き込みご飯を失敗する」

という方がいらっしゃいました。

 

 

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皆さん、真剣に解体中…

 

 

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子どもにも大人にも大人気だった牛肉の炊き込みご飯

 

 

私は炊き込みご飯を失敗するという経験があまりないので、どんな失敗か聞いてみると、

「味が決まらない」

とのこと。

 

 

濃かったり薄かったりするのかなぁ…と推測。

 

 

 

で、その悩みを解決するために私が伝えたことは…

 

 

 

味見をする

 

 

 

その場が一瞬「え?」ってなりましたけどね( ̄▽ ̄;)

 

 

味見、大事です。

 

 

 

聞くと、味見はしてない様子。

 

 

やっぱりね!

 

 

 

 

以下、参加者さん(略:参)とのやり取り。

 

 

参加者さん「え?炊く前に味見するんですか?」

 

私「そうよ」

 

参「具材に鶏肉とかの生肉が入ってても?」

 

私「そうよ」

 

 

「へぇ〜〜!!」みたいな反応でしたが、おそらく、

「生肉が浸かってるお出汁を飲んでも平気なの?!」

って意味での反応だったのだと思います。

 

 

 

そんなガブ飲みするわけじゃあるまいし、ちょびっとペロッとするくらいじゃ死にゃーせん!!

 

 

そんなにビビることではないです。

 

 

生肉が浸かった液体を数滴ほどカラダに入れたことでお腹を下すくらい軟弱なら、きっと毎日のご飯拵え自体が大変なはず…

 

 

 

調味料をよく溶かしてからペロッと味見をしましょう!

 

 

私は具材も全部入れてから味見をします。

 

 

お揚げさんやお肉の油や、ごぼうや人参の香りが加わって、仕上がり具合が想像しやすいから。

 

 

 

水気が出やすい具材が入っているなら少し味が薄くなる可能性もあるけど、そうでなければ、ほんのり味がついてたらだいたい失敗がない。

 

…はず。

 

 

 

 

もし、炊きあがりに塩味が薄かったら、塩を少し振り入れて混ぜ込めば、ご飯が熱いうちなら馴染むでしょう。

 

 

次に同じ条件でつくるときに少し塩味を足してつくるとかの試行錯誤はしてくださいね。

 

 

 

 

 

あ!そうそう!

 

我が家で今年初めて豆ごはんをつくったときにFacebookで投稿したら、「なおみさんの豆ごはんのつくり方を知りたい」とコメントをもらっていて、すっかり忘れていたのでココに載せておきます。

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娘のお弁当にも豆ごはん

 

 

私がつくる豆ごはんは、お米とお豆を一緒に炊く方法。

 

 

材料は4つ!

 

だけ。

 

 

昆布も入れないし、酒も入れません。

 

 

お豆の味がボヤけるから。

 

 

「えーー!でも、昆布のグルタミン酸が入ったほうが美味しいでしょ?!」

と言う人もいますが、お豆にもグルタミン酸が含まれています。

 

 

せっかくお豆の旨味があるのだから、そこにわざわざ昆布でプラスαはする必要なし!

というのが私の意見です。

 

 

あまりグルタミン酸が強すぎても美味しくないしね。

 

 

もし、昆布を入れないと美味しくないと思っているなら、全体的に強い旨味でなければ満足しないタイプかも。

 

少しずつ、優しい旨味でも満足できるようになると料理するのも楽になりますよ!

 

 

 

豆ごはんの塩加減は、塩味がしていなくてもいいくらいの量で充分です。

 

 

 

塩ってね、豆ごはんに限らず、別に塩味をつけるために入れるものじゃないんですよ。

 

 

塩の作用として、甘みを引き出す役割があるから、そのチカラを発揮してもらえたらそれで充分。

 

 

塩味をつける時の塩の量と、甘みを引き出す時の塩の量は全然違いますからね。

 

 

豆ごはんでいうと、ハッキリと塩味がする量は入れすぎ。

 

味見をして水の味が変わったな…と思う程度でいいかと。

 

 

栗ごはん然り。

 

 

 

ま、その加減が一番難しいところではありますが、それは何度か試行錯誤してみてください。

 

 

 

 

 

でね、その豆ごはん。

 

 

もし、サヤまで安心して食べられるお豆が入手できたら、サヤからお出汁を引いて、そのお出汁でご飯を炊いてみてください。

 

抜群に美味しいお豆ごはんができるはず。

 

 

サヤからお出汁を引くといってもそんなに難しいことはなく、サヤと水をコトコトするだけ。

 

 

それを塩で調味して、お米とお豆を炊く。

 

 

 

以上!

 

 

 

お豆の旨味が存分に味わえます!

 

 

 

 

それから大事なこと。

 

サヤは使いたくないお豆であっても、ぜひサヤごと買って家でお豆を出してつくってください。

 

 

時々サヤから出したお豆も売ってますが、家でサヤから出したものとは鮮度も味も全然違う!!

 

乾燥もしてるから皮が硬くなってしまいます。

 

 

少々手間ではありますが、美味しいお豆ごはんのためには惜しまずやって欲しいこと。

 

 

料理には、省いていい手間とそうでない手間がありますからね!

 

 

省いてはいけない手間は、ぜひ真心込めてやってみてください。

 

 

 

 

風も強く、桜の木も少しずつ蕾が目立つようになってきて春らしくなってきました。

 

これからまだまだお豆ごはんもたくさんできるし、筍ごはんやアサリごはんなど、春の炊き込みご飯は美味しいものがいっぱい!!

 

 

炊く前の味見で失敗なく楽しんでください(*^◯^*)♪

 

 

 

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