遠足のおやつ時間をキッカケに決意したこと。
娘が通う幼稚園では、いつもこの時期に親子遠足があります。
今年は幼稚園生活最後の親子遠足。
小学校でも中学校でも『親子遠足』というものがないことを考えると、私と娘の人生で最後の親子遠足。
例年以上にゆっくり楽しむつもりで出かけて行ったのですが、唯一 憂鬱になる時間があります。
お弁当のあとのおやつの時間です。
お弁当を食べ終わると、ほとんどの家庭が当たり前のように大きな袋のお菓子を開け、それを子どもに渡します。
それを受け取った子どもが周りに配り始めるのです。
「どうぞ」と持ってきてくれる子には断れますが、中には何も言わずにポン!と置いていく子もいたりして、断る隙がない場合もあります。
おやつの時間というより、おやつ交換会のような状態。
事前に園からもらったプリントには、
「少量をビニール袋などに入れて」
と書いてあるのに、実際は大きな袋。
配り歩いて空っぽになるはずのお菓子の袋には、他の子からもらったお菓子がたくさん入っている。
「お母さん、お菓子なくなったー」という声が聞こえてきたかと思うと、また新しい袋を開けて子どもに渡す姿も見えたり。
一体どれくらいのお菓子を持ってきてるの?
親の荷物の半分くらいはお菓子なんじゃないの?
と思うくらいの量のお菓子が出てくる。
ちっとも「少量」なんかじゃない。
配り歩かない親子でも、チョコレートが終わったらビスケット、それが終わったらスナック菓子…
3〜4種類のお菓子を開けて食べている。
持ってきたお菓子・もらったお菓子…
山のようにあるお菓子をいつ食べるのかと思ったら、本当にずーーーーっと食べ続けている子もいたり。
どこからもとなくどぎつい匂いは漂ってくるし。
この子たちのカラダは本当に大丈夫なのか?と余計な心配をしてしまう。
断るに断れないから憂鬱なのではなく、食とカラダ・食とメンタルの関係性を知っているだけにいろいろ考えて憂鬱になるのです。
なぜ配るのだろう?
他人はほっとけ!
という気持ちが正直なところですが、でも、今年になって一つだけ発見したことがあります。
それは配る喜びがあるということ。
今年、我が家が用意したおやつは、
鰹節の厚削り
スルメ
ピスタチオ
これと、いただきものの小さな袋に入った柿の種でした。
過去2年は、何を持って行ったかというと…
年少のときは焼き海苔。
年中は甘栗でした。
いずれも、娘は人に配らずに自分だけで食べて終わったのですが、今年は自分も配りたいと言いだしたのです。
最初に手に取ったものは鰹節。
「これ配ってくる!」と張り切っていたので、「食べたいって言った人にだけに渡せばいいよ」と話をしたら、なぜか柿の種に変更^^;
「無理にあげたらダメよ」
と約束をして渡しました。
なにぶん小さな袋なので、柿の種一粒・ピーナツ一粒とかで渡していたようですが( ̄▽ ̄;)
でも、その時の娘の嬉しそうな顔を見て、
「そうか!配ることは楽しみの一つなのか!」
と思いました。
娘の場合は、過去2回とも配る経験をしてないから余計に楽しそうにしていたのかもしれませんが、とにかく嬉しそうで。
他の子もそうなのかもしれないと思ったので、全部は断っていません。
いくつかはいただきました。
でも、それでも配ってくる子がいて…。
手元に5個ほど溜まったときに、
「こんなにたくさんの量、食べられる?」
と娘に言うと、
「全部は食べない」
と言うので、次からはお断りをしようと話をしました。
柿の種を配り歩いた先でも娘なりの言葉で断っていたようで、少なくなった柿の種の袋だけを持って戻ってきました。
娘が食べたおやつは、残った少量の柿の種と、鰹節と、いただいたゼリーを1つ。
解散後に他の子たちと遊んでいたときに、娘のリュックの中に入っている、もらった飴を指差して「これも食べれば?」とお友達に言われたときも「これはまだ開けんでもいいねん」と言ったと聞きました。
「大切なときに大事に食べたい」と言っています。
遠足から2日ほど経ち、もらった他のお菓子は娘が保管していますが何も食べていないようです。
そんな娘のことを「甘いものを食べさせてもらえないのは可哀想」と言う人だっているでしょう。
「おやつにスルメとか鰹節って変」と言う人もいるでしょう。
はたまた、「本人が望むだけのお菓子を食べさせてる私は毒親なの?!」と憤る人もいるでしょう。
でも、「味覚をつくる」「カラダをつくる」という視点で見れば、自ずと必要なものと不必要なものとがハッキリ分かれてしまうのです。
『糖』がある程度カラダに必要なことは私も理解しています。
でも、それは決して『砂糖』ではない。
『甘いもの』『お菓子』ではないのです。
「砂糖抜き生活をしている」と言うあるお母さんは、「去年はおやつの時間が終わるまで子どもとトイレにこもっていた」と話していました。
そして今年、たくさんの子たちが持ってくるお菓子を断り続けるお母さんを見て、「断っているのが気になった」とお子さんが言ったそうです。
その子にとっては、お菓子を食べないことより、自分の母親がいろんな子たちに「ごめんね」と謝っている姿を見るのが辛かったのかもしれません。
5歳といえど、子どもは敏感です。
いろんなものを見て、感じて、考えています。
私は、今年の親子遠足での出来事をキッカケに決めました。
7月下旬 京都で子ども向けの栄養学講座を開講します。
以前こちらの記事→私が子ども向けの栄養学講座をやろうと思った経緯と、現時点での計画。 - やもりなおみの「食べること。暮らすこと。生きること。」でも書いてますが、本格的に動きます。
ただ今回は初の試みなので、私の中では「プレセミナー」と捉えています。
なぜならこういうセミナーは、やればやるほど洗練されて充実していくからです。
だから、受講費も7000円前後の予定です。
私の講座としては格安です。
その代わり、未熟な感じ。
でも、精一杯やります。
トイレにこもって耐える親子をつくらないように。
子どもが、お菓子を断る母を見て辛い想いをしなくて済むように。
自分で判断して断れる子を増やすために。
ただそう願って。
近日中にfacebookでもブログでもお知らせします。
お子さま連れでお越しください。
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