「それ、いる?」揚げせんの添加物に関する考察〜食品添加物を正しく嫌うたった一つの方法〜
揚げせん。
歯ごたえもいいし、塩気もあるし、おまけに揚げてあるから大人も子どもも好きなおやつ。
お酒のアテにも良かったりして、比較的人気なお菓子であろう食べものだと思われます。
先日、お友達がSNSでこんな写真をあげていました。
揚げせんって、お米を潰して乾かして揚げて塩を振ればできるんじゃない?と想像していたんですが、現実はそうではなさそうで…( ̄▽ ̄;)
まぁ、いろいろ入ってますね…( ̄▽ ̄;)
植物油脂
しょうゆ
砂糖
はちみつ
ここまではわかります。
お醤油と砂糖やはちみつが入っているから日本人の大半が好きな甘じょっぱい味なのかな?と想像もできる。
でも、デキストリン以降のものがほぼ理解できない。
…てことで、独断と偏見で順番にツッコんでいきます。
デキストリン… ジャガイモやとうろもこしのデンプンからつくった水溶性食物繊維のこと。
炭水化物は糖質と食物繊維でできてるからだろうけど、主原料はうるち米だからすでに食物繊維は入っている。
わざわざ入れる必要はどこに???
原材料のジャガイモやトウモロコシはNON GMO???
でん粉… 「何のでん粉?お米が主原料のおせんべいなんやから、お米のでんぷんがあるやん!いらんやん!」とお思いでしょう。
詳しくは、「加工でんぷん」の欄で後ほど。
香辛料… この表記は他の食品でも結構見かけますが、これを「胡椒やスパイスのことね!」と解釈する人も多いかもしれません。
たしかに、ナツメグやオレガノなどのスパイスや胡椒のことを「香辛料」としている食品もあります。
でも、以下の農林水産省からの資料(問27)にあるように、香辛料エキスも「香辛料」と表記できるのです。
http://www.maff.go.jp/j/jas/hyoji/pdf/qa_d.pdf
香辛料ではなく、香辛料エキス
「エキス」というからには抽出されたもののはず。
さて… 何をどう使い、どんな工程で抽出されたものなのでしょうね…
ちなみに、
豚肉エキス
昆布エキス
鰹節エキス
海老エキス
野菜エキス
酵母エキス…
世の中にはたくさんのなんちゃらエキスがありますが、これらは食品添加物ではなく食品の扱いとなりますので使用していても無添加表記が可能になります。
ナニカオカシクナイカイ?
タンパク加水分解物… ザックリ言うと、字のごとくタンパク質をアミノ酸まで分解したものです。
が、その分解の仕方は熱水・塩酸・酵素など様々。
熱水は、言わば肉や魚や野菜を煮てスープを取るのと一緒。
塩酸を使って分解したり、タンパク質分解酵素(プロテアーゼなど)を使って分解したり。
だいたい、塩酸や酵素を用いたほうが短時間でできるらしく、中でも塩酸はコスト面も抑えられるので今の日本では塩酸分解法が主流だそうです。
一般的には「塩酸」と聞くと引きますが、メーカーとしては一応「安全だ」と言ってるようですよ。当たり前か^^;
コレを信じる・信じないは別として、揚げせんに限らず美味しい素材と調味料を使ってたらタンパク加水分解物なんていらん!
コレも、なんちゃらエキスのように食品の扱いなので、使用していても無添加表記が可能。
『化学調味料無添加』と書いてあるから興味津々で裏面を見たらズッコケるパターンですねw
次の食塩は割愛。
魚介エキスパウダー… 出た!笑
これね!上に書いたなんちゃらエキスのことです。
なんやねん!エキスって!
もう煮干し粉でええやん!
砂糖と同じく保水性があるため、魚肉加工品や加工肉にも多様されています。
砂糖よりもカロリーが低いとか、血糖値が上がりにくいとか、虫歯になりにくいなどと言われています。
が、砂糖よりも甘みが少ないため、砂糖と同じだけの甘みをつけようとすると砂糖よりも大量に使用しなければいけなくなり、カロリーが低いとか言えないという変な話w
それよりも、原材料はジャガイモやトウモロコシなのでGMOの問題のほうが大きいような。
安く大量に作れるから、砂糖を使うよりコストダウンになります。
てか、この揚げせん…
砂糖もはちみつも使ってるからソルビトールいらん!
加工でんぷん… 芋類やトウモロコシやお米などに含まれる「でんぷん」という物質は、熱を加えると粘りが出て糊化するのはご存知の通り。
すりおろしただけのジャガイモを丸めてフライパンで焼くと固まるし、トウモロコシは生で食べるより加熱した方がモチッとするし、片栗粉や米粉であんかけができたり、つなぎになったりするのもでんぷんの糊化のおかげ。
加熱により糊化したでんぷんは、冷却されると食感が変わります。
温かいごはんはモチモチとし水分も十分に感じられますが、冷やご飯はボソボソとした食感になり、みずみずしさが感じられなくなるのと一緒です。
これを「でんぷんの老化」と表現します。
この辺は、一般的には中学の理科あたりで習うはず。
で、その天然のでんぷんが持つ特性の中で、加工品を製造するにあたって不必要、もしくは不都合になる特性を無くしたものが「加工でんぷん」です。
でんぷんの老化をしにくくしたり、糊化しにくくしたり、粘性を保つためだったり。
「加工でんぷん 種類」と検索すると出てくるのは以下の11種類。
・アセチル化アジピン酸架橋デンプン
・ アセチル化リン酸化架橋デンプン
・ アセチル化酸化デンプン
・ オクテニルコハク酸デンプンナトリウム
・ 酢酸デンプン
・ 酸化デンプン
・ ヒドロキシプロピルデンプン
・ ヒドロキシプロピルリン酸架橋デンプン
・ リン酸モノエステル化リン酸架橋デンプン
・ リン酸化デンプン
・ リン酸架橋デンプン
これらは、加工の仕方で特性も変わってきます。
したがって、数種類の加工でんぷんを使って幅広い使い方が可能です。
…ということを踏まえて加工でんぷんに関する不安点をいくつかあげると、
①この11種類の中の「ヒドロキシプロピルデンプン」「ヒドロキシプロピルリン酸架橋デンプン」の製造には発がん性が疑われている酸化プロピレンが使用されていること。
どこまでの安全性が証明されているのやら・・・
②上に書いたように、様々な特性を持たせるために数種類の加工でんぷんを使ったとしてもその詳細は表示されることなく「加工でんぷん」のみ表示でokであること。
「香辛料」と一緒ですね・・・
仮に単体での安全性が明確にされているとしても、複数使用による安全性はきっとどのメーカーもわかっていないはず。
まぁ、加工でんぷんに限ったことではないけど。
③原材料のジャガイモやトウモロコシなどはGMOでもおかしくない。
低コストを狙うならありえます。
④これらの11種類は、加工でんぷんとしてだけでなく、増粘剤・安定剤・乳化剤としても使えること。
目的によって如何様にも使えてしまうので、当然そうなりますよね^^;
⑤「でんぷん」と表示可能なこと。
「でんぷん」のところで細かく言わなかったのはそういう理由です。
これらのいろいろを知らなかったとしても、揚げせんに加工でんぷんはいりません。
…てか、加工でんぷんについては書きすぎたな^^;
トレハロース… これも甘味料。
でんぷんから作られています。
甘みを加える以外に保水性狙いで使われることも多いようですが、ソルビトールと同様、砂糖もはちみつも使われているからいりません!
調味料(アミノ酸)… グルタミン酸ナトリウム。
「うまみ調味料」とも表現される立派な化学調味料。
これさえ入っていなければ無添加表記が可能なんじゃない?と思ってもいいくらいにメジャーな添加物です^^;
うまみがない素材や美味しくない調味料を使うからコレが必要なわけで。
揚げせんの場合で言うと、醤油や塩が美味しくないのかも。
美味しい塩は味も濃いからほんの少しかければいいし、想像以上に低コストだし、ミネラル補給にも減塩にもなるんだけどねぇ・・・
パプリカ色素… 着色料。
「トウガラシ色素」と表記されることもあり。
なぜ揚げせんに着色料が必要かというと、より美味しそうな色合いにするため。
ゆっくりじっくり揚げればいいだけの話だと思うけど。
カラメル色素… 着色料。
実際には「糖類やでんぷんから製造」と書いてあることが多い。
着色料としては一番使用されている添加物。
コーラ・醤油をはじめ、いろんな飲料・食品に入っています。
コクを加えたい場合にも使われる。
一口に「カラメル色素」と言っても製造方法により数種類に分かれます。
・カラメルⅠ 糖類を加熱したもの
・カラメルⅡ 糖類に亜硫酸を加えて加熱したもの
・カラメルⅢ 糖類にアンモニウム化合物を加えて加熱したもの
・カラメルⅣ 糖類に亜硫酸とアンモニウム化合物も加えて加熱したもの
このうち、カラメルⅠは家でプリンをつくるときに砂糖と水を火にかけて焦がしてできるカラメルソースと同じもの。
ですが、中には製造過程で4−メチルイミダゾールという発がん性物質が作られるものもあるとか。
先日あるところで「◯◯◯◯(京都で有名なラーメン店)のラーメンは本当に美味しいのか?」と聞かれたので、「あの黒すぎるスープはカラメル色素が入ってる気がする」と話してましたが、今や醤油にも普通に入っているから一般家庭でもカラメル色素は使っていますよね^^;
それはさておき、コレを揚げせんに使っているのはパプリカ色素と合わせてより美味しそうな色をつけるためでしょうけど、仮にメーカーでは時間がかけられなくてこんがり良い色に焼けなかったとしても、それらしく色をつけられるより多少白くてもそのままの姿で塩をかけて出してくれればそれでいいんですけどね。
「見た目」ってそんなに大事なんでしょうか。
今の日本人の感覚には通用しないのでしょうか。
…などと考えながら過ごしていたら、ある日ご飯を炊いているときに不注意で分厚いおこげができてしまいました。
思いっきり焦げてしまったし、おじやにしても焦げ臭くて失敗しそう…
でも、もったいなくて捨てられない…
と思い、「揚げせんって、お米を潰して乾かして揚げて塩を振ればできるんじゃない?」を証明しようと作ってみました。
ベロッと剥がして丸一日放置して乾燥させてじっくり素揚げ。
それにしても焦げすぎ( ̄▽ ̄;)
揚がったら、塩をパラパラして出来上がり!
好みで鰹節の粉もパラパラしたり。
雑穀米なので元々色は茶色っぽいのですが、申し訳ないくらいの分厚さが功を奏してカリカリバリバリとっても美味しい♪
「揚げせんできたよ〜」と出すと、ほとんど娘に取られてしまいました^^;
食べる前は「揚げせんってなに?」と聞いてきたのがウソみたいに。
これで娘の中の揚げせんは
米・油・塩だけでできる美味しく楽しいおやつ
とインプットされたことでしょう(^-^)v
食品添加物はすべてに毒性があり、食べるとカラダに悪いものばかりではありません。
人工のものだけが危険だとも、天然のものだけが安全だとも言えません。
一番危険なのは、考えないこと
「食品添加物は何もかも危険だ!」と思うことや、自分のカラダを作っているものに関心を持たないことではないかと思います。
今日は個人的な見解を書きましたが、これを鵜呑みにするのも危険です。
私がウソを書いてるかもしれないから。
だから、「おや?」「あれ?」と思ったら、考えて、調べて、検証してみてください。
自分でやってみて想像通りにできたなら、相手が誰であろうと胸を張って持論を展開できます。
私は今回 自分の頭の中にボヤッとあったものを実証しました。
なので、この揚げせんのメーカーの社長様に「こんなにたくさんのものを入れなくても、もっと美味しいものができますよ」と堂々と言えます。
まぁ、実現できないでしょうが(^_^;)
自分が望む世界をつくるためには自分で動いてやってみるしかありません。
自分の考え・自分の想い・自分の行動に自信を持っている人だけが理想の世界を作っていけるのだと思います。
誰かの言いなりになる人生よりも、主体性を持って生きる人が増えれば、自ずと食べるものも変わってくるような気がします。
なんだか横道にそれてしまった感がありますが、ぼんやりと「食品添加物はカラダに悪い」と思っている人は、自分でとことん調べてみることをオススメします。
あなたも
「なんとなくキライ」
「生理的に無理」
と言われるより、
「食べ方が汚いからキライ」
「いつも人の悪口ばっかり言ってるからキライ」
「男なのに女々しいからキライ」
と具体的に言われた方がスッキリするでしょう?
食品添加物も同じこと。
どうせ嫌うなら正しく嫌いましょう!
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