黒いお米の正体〜見た目重視のニーズによって苦しんでいるもの〜
今日は、明日と明後日に控えている大嘗祭に先駆けてお米のお話を。
大嘗祭に関してはこちら↓
我が家で食べているお米は、だいたい実家から送ってくるものを使っていますが、今は農家さんから直接購入したお米です。
この朝ごはん屋さんの記事にも書いているように、我が家ではご飯を炊くたびに精米しています。
精米するたびにこういう籾はよく見かけます。
見つけたら爪で籾を外して一緒に精米するのですが、籾と同じくらいの比率で見つけるのが、こんな黒いお米。
「斑点米ーはんてんまいー」と言います。
本来、農家さんから出荷されたお米は「色彩選別機」という機械にかけられ、斑点米ははじかれるのですが、市場を通さずに購入するとだいたい混入しています。
「色彩選別機」ってこんなのです。
た、た、高い…
斑点米の原因は、カメムシ。
我が家のベランダにご訪問
カメムシは、お米の穂が出来たばかりの時にお米の汁を吸いにやって来ます。
その跡が黒く残って斑点米になるのです。
でも、無害。
私も気にせず食べています。
我が家は胚芽米や雑穀米にするので余計に気にならない
ただし、斑点米はあればあるほど落等の対象になる。
1000粒の中にどれくらいあるかで等級が決まり、農家さんの収入にも影響する。
だから、農家さんにとってカメムシは害虫なのです。
お米に限らず。
収入に直結する作物をカメムシから守るために使われるのが農薬です。
世界各地でミツバチの大量死の原因とも言われている殺虫剤です。
日本の固有種であるニホンミツバチは、セイヨウミツバチより10倍以上も農薬に弱いと言われているので、その影響はさらに大きいと思われます。
そりゃ、カメムシが大量発生すれば農家さんが困るとは思うけど、そもそも少々黒いお米が混ざったところで味にも変化はないのだから、そんなことくらいでギャーギャー騒ぐような人には
自分で育ててみろ!
の一言で良いと思うのですが、過剰ですかね^^;
海外では規制がかかっている国も多いネオニコ系農薬。
神経細胞に働きかけて虫を殺すネオニコ系の農薬は、除草剤のグリホサートと共に何年も前から人体への影響も叫ばれていますが、まだまだ日本ではゆるゆる。。。
ホームセンターに行けば堂々と売ってあります。トホホ・・・
そういえば、色彩選別機を通さないお米は、小石も混じっていたりしますよね。
田んぼで作られてるんやから小石の一つや二つ入っててもおかしくないやろ…とザックリとしか思わない私は、現代では少数派のような気もしないでもないですが(^_^;)
あ、私の周辺に居てくれる人たちはだいたいそうかな。
この広い世の中には、魚を食べてて
「うわっ!骨や!」
とか言う人もいますね笑
いやいやいや… 魚やからね笑
魚を食べててクレヨンが出てきたみたいな驚きっぷりにこっちがビックリですよw
何はともあれ、こと自然の恵みに関しては、本来の姿を想像するとちょっとやそっとのことでアタフタしないものです。
そうすると、現代の多くのニーズに合わせるために苦労されている第一産業に携わる方々の負担もだいぶ軽減されるのではないかと思います。
・・・と、まぁこんな話を娘にしたら、今度、ミツバチの生態について書いてある本を借りてくると張り切っていました。
お米は神饌としても大切なもの。
我々日本人が長らく命を繋いでこれたのも、神々の存在と大嘗祭(新嘗祭)の存在が大きいと思わざるを得ません。
カメムシが生きるためにも人間が生きるためにも必要なのだから、うまく共生し、恵みをありがたくいただきたいものです。
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