その食べものはどこでつくられたものですか?

最近、所用でとある冷凍食品業者の倉庫に出入りする機会が重なりまして、、、

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そのメーカーの方だけじゃなく、いろんな会社の運搬業者さんが数人お仕事をされているわけなのですが、行くたびに様々な種類の冷凍食品・冷凍食材の箱が山積みにされているので、それを見るだけでも楽しい場所です。

 

 

 

お肉や魚介類はもちろんあるのですが、

お好み焼き

肉まん

グラタン

カルボナーラ

きつねうどん

キンピラ

焼き鳥

などなど、

加工品が本当にたくさん!

 

 

 

中には、

明太マヨソース

カスタードクリーム

などの、いかにもな業務用も見受けられます。

 

 

 

いや、上記のお好み焼きやグラタンやキンピラでさえ、もしかしたら業務用かもしれません。

 

 

 

 

実際に、泊りがけで出張したりすると、有名なホテルでさえ、朝食には市販のお惣菜が使われていることもあります。

 

袋から出せば終わりというようなお惣菜です。

 

全フロア カーペット敷きのホテルでも。

 

 

 

 

そういえば、以前、フラッと入ったステーキ屋さんで注文した「炙り寿司」も、シャリは明らかにレンチンもの。

 

 

 

表面だけバーナーで焼き色をつけた牛肉がのせてありました。

 

 

2貫で1000円くらい。

 

 

もうそのお店への2度目はありませんが。

 

 

 

 

 

 

先日、この倉庫に行った時にお世話になったタクシーの運転手さんと産地偽装の話になり、2人のあいだで出た答えは、

 

『外食でまともなものを手軽な値段で食べようと思うことがそもそもおかしい』

 

これでした。

 

 

 

 

安いものには安いなりの理由があります。

 

 

 

特に、 冷凍食品をはじめとする加工品は、原材料すべてに細かい産地表示はありません。

 

 

スーパーに並んでいるむき出しのお惣菜も、いちいち産地が書いてあるものは見かけません。

 

 

どこでつくられた素材を使っているかまではわからない状態。。。

 

 

 

 

 

 何年か前に、食品メーカーの工場で商品の製造工程をテレビで観たことがあります。

 

 

出演者の方々は

「うわー!美味しそう!!」

「この、途中の状態のものを食べたい!!」

などと声をあげてましたが、いろんなものが機械でつくられている状態のどこが美味しそうなのか、なぜ食べたいのか私にはわかりませんでした。(芸能人のお仕事も大変だ…)

 

 

 

これまで私が食べてきたごはんは、機械でつくられたものではなく、

自分の手

祖母の手

母の手

友達の手

お店の人の手

など、『人の手』によってつくられたものです。

 

 

 

金属だらけの無機質な機械によってつくられている様子は、どう見ても『人間が食べるごはん』とは思えませんでした。

 

 

 

 

それから数年が経ち、段ボール箱に山積みにされたそれらを目にして、あの時のテレビの映像が蘇りました。

 

 

 

 

もちろん、私も外食やお惣菜に助けられることもあります。

 

この倉庫の中で見たものを口にしていない自信なんてありません。

 

 

 

でも勝手なもので、こうして段ボール箱に入った状態で目にすると、どうしても「美味しそう!」「食べたい!」とは思えないんですよね。

 

 

 

さまざまな食べものたちの名前が書かれた段ボール箱を見て、より一層

「やっぱりごはんは可能なかぎり手づくりしよう!」

と思いました。

 

 

 

 

 

人は何のために食べるのか?というと、生きるためです。

 

 

明日以降のカラダとココロをつくるのは、これまで食べたものです。

 

 

 

すべての食材にとことんまでこだわり続けるのはなかなか難しいかもしれませんが、せめて、どこの誰がつくったものかわかるものを口にしたいものです。