料理の温度や具材の食感も楽しめるご飯を時短でつくるための3つの約束
昨日のお昼は、このワンプレートとしらすの酢の物と玉子雑炊をだった
という、Facebookのこの投稿(やもり なおみ - こんな時間ですが、久しぶりにお昼ご飯の投稿を。... | Facebook)から、どうやったらこのワンプレートが20分でつくれるか?というお話を。
投稿内のコメント欄にも同じ内容のことを書いていますが、
「何か保存できる形で書いて欲しい」
とのお声があったので、ブログにも書いておきます。
あ、ちなみに、玉子雑炊は朝につくった残りだし、酢の物は大葉を敷いてしらすをのせ、おろし生姜を添えたものです。
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【このワンプレートを20分で仕上げる方法】
1.大きめのフライパンを、中火よりも小さめの弱火にかける。
2.魔法の調味料を加えてモミモミしておいたミンチ肉の空気を抜いて整形し、フライパンの端に置いて焼き、もう一つのコンロにフライドポテト用の油を弱火で加熱スタート。
3.その間に野菜を切る。(スプラウトはお皿に盛り付ける)
4.ハンバーグの横に玉ねぎを入れる。混ぜずに放置。火加減は弱火のまま。
5.大葉としらすを器に入れて生姜をおろし、酢をかけて酢の物を用意。
6.半量のフライドポテトを揚げ始める。(小さめのフライパンで揚げたので2回に分けて)
時々玉ねぎを混ぜる。
7.ハンバーグが6~7割くらい火が通って良い焼き色がついたらひっくり返し、フライパンの空いたスペースに1人分のトマトを入れる。
(この時、フライパン大には、ハンバーグ・玉ねぎ・トマトが入っている状態。そして、トマトは1人3枚分あったことと、すぐに焼けるので1人分ずつ焼いた)
8.玉ねぎに軽く塩をして混ぜ、お皿に盛り付ける。
9.2回目のフライドポテトを揚げる。
10.トマトは両面焼けたらお皿に盛り付けて、残りの1人分も同様に焼く。
11.ハンバーグに火が通ったらお皿に盛り付け、フライドポテトも添える。
12.食べながら玉子雑炊を温める。
(玉子雑炊は食べ始めると止まらないので、他のおかずを食べてから。よって、温めは最後で◎)
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わかりやすいように細かく書いたので行程が多いように見えますが、流れ作業的にできる部分もあるのでさほど行程は多くありません。
特に、8、9、10あたり。
お昼の食事に関わらず、時短でしかも美味しいご飯をつくるために大事なことは、
なるべくコンロを空けないこと。
常に何かを加熱している状態をつくっておくということです。
コンロが2つあればそれをフル稼働させ、時にはグリルやオーブンやトースターや炊飯器を使うなど、あらゆる熱源を利用してつくると20~30分でご飯ができます。
以前、牛肉解体講座で会場にあるお鍋が足りなくて、炊飯器2台で煮物を作ったことがありました。
内釜いっぱいに具材を入れたので、吹きこぼれ防止のために蓋を開けっぱなしでグラグラさせてたら、
「え?炊飯器で炊いてるんですか?!」
とビックリされた方がいらっしゃいましたが、炊飯器で煮物やスープができるならコンロが1つ空くので、茶碗蒸しと唐揚げを同時にすることだってできます。
唐揚げといえば…
イベントや講座で、揚げ物をしながら洗い物や煮物の仕上げをしたりする私を見て、
「揚げ物をしてるときは油のそばから離れちゃダメだと思って、他の作業をしたことがありませんでした」
とビックリされることが時々あります。
聞くと、揚げ物をしているときは菜箸を持ってずっと鍋の中を見ているのだそうです。
あぁ… 時間の無駄( ̄□ ̄;)
考えてみてください。
家族がお腹を空かせて待っているのに、自分の全身を揚げ物だけに使える時間ってありますか?
ご飯を食べ終わったらなるべく早く洗い物を済ませてゆっくりしたい!と思うなら、揚げ物をしているあいだの時間も惜しいもの。
手は洗い物、目と耳は揚げ物へ。
まさに全身フル回転です笑
子どもから「ねぇ!見てー!」と言われれば、さらに目の仕事は増えますね( ̄▽ ̄;)
でも、そうやって全身フル回転させるからこそ、時短で美味しいご飯がつくれるのです。
では次。
2つめ。
火が通りやすいもの・通りにくいものを把握して時間差で加熱していくこと。
★一番火が通りにくいものは何か?
★火が通りやすいものは何か?
★その極端な2つのものをどちらも温かい状態で食べるには、どの順番で・どのタイミングで加熱すればいいのか?
それをもとに、できあがりにかかるまでの時間を逆算して進めていく。
そうすることによって、野菜炒めの場合だと最初に入れた玉ねぎはフニャフニャなのに人参は固いとか、豚汁の場合だと里芋は溶けかけているのに蓮根はまだ芯があるとか、そういった火の通りかたのムラをなくすことができます。
アツアツで出すはずだった唐揚げは冷めて、冷たい状態で食べて欲しかったもずく酢はぬるくなってる…とかも、段取り次第でどうにでもなります。
そして、最後の3つめ。
「余熱」の存在を忘れずに。
私は講座やイベントの中で人前で料理をする機会が時々ありますが、それを見た受講者や参加者の方から上がる声で最も多いものとして、
「今まで加熱しすぎてました」
「こんなに早く火を止めていいんですね!」
という内容のものです。
お肉・お魚の加熱時間に関わらず、野菜も。
食感は美味しさです。
茹ですぎ
焼きすぎ
炒めすぎ
これによって味はもちろん、食感も悪くなります。
一食の中に、
サクサク
シャキシャキ
ホクホク
フワフワ
ジュワッ
いろんな食感があったほうがリズムもあって楽しいものです。
それには、加熱しすぎはタブー。
よく火を通したほうがいいものはありますが、加熱のしすぎで美味しくなるものはありません。
「たった今、火が通った!!」というベストのタイミングを狙うのはなかなか難しいことですが、数をこなすことで勘が冴えてきます。
そのためにも、具材を触りすぎないことも大切。
今回のワンプレートで言うと、ハンバーグも玉ねぎもトマトもジャガイモも、最低限の回数しか触っていません。
特にお肉やお魚は、触れば触るほど形は崩れ、旨味は逃げます。
野菜も触らずに済むなら放置でいいと思います。
…というより、メニューによって他に手が要るものがあるなら、触らなくても美味しくできる調理法を選べばいいだけです。
具材やメニューの組み合わせによってどれほどでも時間の短縮ができますから。
今まで時短で料理をつくったことがない人は一度試してみてください。
すぐにはできないこともあるかもしれません。
でも、いつまでもできないことでもないと思います。
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