災害時にも母乳育児推奨?!正反対のブログ記事に物申す!
今日は、ある母乳育児推奨の方のブログをもとに書いていきます。
ですが、その記事は貼り付けません。
なぜなら、わたくしは普段からSNS… 特に名前も顔も出して数年続けているFacebookに関しては、「自分が心底共感したり、人が見て、誰かの役に立ったり心温まるようなステキな内容の記事だけをシェアする」と決めているからです。
「これは酷い」
「こんなことあってはいけない!」
など、心がザラザラするような記事は、見ても誰も幸せにならないし、万が一、それをシェアされたとしたらご本人は注意喚起のつもりでいても、中には自分のコメントを書かずに記事だけをシェアする人もいたりします。
それを見た人は、シェア元の人が注意喚起のつもりでシェアしたことなんて1ミリも伝わらず、反対にそれがさも良いことだと捉えてまたシェアする人もいるかもしれない。
つまりは大きな誤解を招く。
大変危険!
それだけは避けたい!
だからわたくしは常々「シェアするなら自分の想いもちゃんと書かないとダメよ」と言ってるけど、SNSの使い方なんて十人十色。
誰にも強制力はない。
もちろんわたくしにも。
それとは別に、元記事なしで真逆の思いや意見を、自分の思いに忠実に、かつ過剰な誤解や偏りもなく公平な立ち位置で書けるか?
このチカラが情報発信者には大切だと思っているからです。
ちょっと視点は違うけど、社会派ブロガーのちきりんさんのこの記を読んだときはとても頷けました。
まぁ、わたくしは顔文字も(笑)も使うけど。
それでも、SNSで反対意見を書くときは、投稿者に直接伝えることもしないし、その記事をシェアして自分の意見を書くこともしない。
他人の考えを改めさせようと思うこと自体が間違っていると思うし、他人の褌で相撲をとってる気分になるからしません。
反対意見を書くときはかなりの神経を使わないと相手の気持ちを逆撫でしたり、変な誤解を生むことにもなるから、それなら他人のチカラを借りずに完全に自分のチカラだけで賛同者を集めたいと思う派です。
そんな考えもあるので元記事は添付せずに書きます。(前置き長くてすみません…)
その元記事は何かと言うと…
『地震や水害など被災した場合、母乳で子育てしているお母さんは母乳育児を続けましょう!』
という内容のもの。
・母乳は非常事態で流行する可能性のあるさまざまな感染症から赤ちゃんを守る。
・ストレスや恐怖によって母乳の量が減るのは一時的なものであり、与え続けることで回復していく。
・被災しても母乳を与えることで母も子も落ち着き、緊張が和らぐホルモンが分泌されるという医学的根拠が証明されつつある。
・母親が重度の栄養失調に陥った際は母乳の栄養が減るが、母親の栄養になる食べ物や飲み物を優先的に確保すると良い。
・母親が少しでもリラックスし、きちんと食べて十分な水分をとることができれば母乳の出も良くなる。
・災害時は水の汚染の心配もあり、おしゃぶりや哺乳びんなども清潔に保てない。安全な水の確保やお湯を沸かす術もない場所での人工乳は、栄養不良をはじめ、さまざまな疾病や乳児死亡のリスクを高める。
・極度の下痢をしている赤ちゃんは医師に診てもらう必要はあるが、母乳には免疫が含まれているため母乳育児はやめずに続ける必要がある。
・母乳復帰の方法を用いれば、一時は母乳を諦めた母親でも母乳育児の再開が可能。それにより、生命を救う栄養と免疫面での恩恵が受けられる。
・これまで人工乳をたくさん飲んでいた赤ちゃんも、母乳の頻度を高め、何度も吸ってもらえば母乳の量を増やすことができる。
すべてを否定するわけではありませんが、わたくしの考えとは正反対すぎて、さすがに「これは酷い」と思ってしまいました。
災害時… 特に避難生活を強いられている場合のストレスはどれほどのものでしょう。
想像もつきません。
そんな中での母乳育児…
どれだけお母さんは辛いことか。
たしかに、おっぱいを飲んでくれているわが子の顔はとても愛おしい。
でも、災害に遭ってなくても、避難所生活をしていなくてもリラックスできず、毎日睡魔と戦っているのが授乳中のママの日常です。
非常事態なんてそれ以上にリラックスできず、心身ともに落ち着かない環境下でそこまでの心の余裕が持てるお母さんがどれだけいるか。
「人工乳のための安全な水の確保ができない」と言ってるのに、母親には「十分な水分をとれ」と。
母乳育児をしているからといって、母親に必要な栄養のある食糧をどうすれば優先的に確保できるというのでしょう。
「あなたは授乳中だから私の分の食べ物をあげるわ」という奇特な方もいらっしゃるでしょうが、避難所生活が長引けば誰しも精神的な余裕はなくなっていく。
とてもじゃないけど現実的ではない。
避難所生活での物資の配給具合や衛生面を考えると人工乳を全面的に推奨できない部分も確かにあるとは思うけど、だからと言って「母乳が一番!」とも言えない。
母乳育児のデメリットも少なからずあることを知って欲しい。
それに、母乳の栄養なんてそんなに簡単に戻りません。
母親は、自分の身を案じる以上に子どもの身を案じます。
「うちの子、ちゃんと眠れるだろうか?」と、寝ずに心配しています。
それが母親です。
その精神的ストレスはどれほどでしょう。
母親のカラダは、母乳のためだけの栄養を欲しているわけではなく、母親自身の健康を維持するための栄養も必要なのです。
産後ママのリカバリーや母乳育児に必要な栄養の質・食事の質・避難所生活でのストレスなど、いろいろ甘く考えすぎです。
「私は女性の味方よ!!」なんて言うつもりはありませんが、子育て中の母親が事あるごとにターゲットにされて肩身の狭い思いをするのはやっぱりやるせない。
たかだか一人の人が書いた記事であっても、母乳が一番!人工乳はダメ!みたいな記事を読んでさらに栄養の吸収を悪化させてしまっては、戻るはずの体力も戻らない。
一方の乳首が機能せず、産後直後、飲みたくても飲めずに何時間も娘を泣かせてしまったわたくしは、もう早い段階から「ミルク万歳!!」な気持ちを持っていたけど、それでも「両方吸える形だったら私もこの子も辛い想いをしなくて済んだのに」と泣いたこともあります。
だから余計に、「吸えないもんは吸えないし、出ないもんは出ないんだよ!!吸わせればそのうち出てくるなんて簡単に言わないで!」というのがわたくしの本音です。
(まぁ、人は誰だって過去の経験でマルかバツかを決めがちなのでね…)
個人的には、ミルクがあって本当に良かった!と感謝でいっぱいです。
母乳育児もいいけれど、人工乳だからって愛情不足や安らぎがないわけじゃない。
授乳は献血とはよく聞く言葉だけど、もうそろそろその辺の事実が多くの人に伝われば、苦しむ母子も減るだろうに。
そんな気持ちを持って離乳食セミナーを開講します。
7/14愛知・名古屋。
当日、もう一人の講師である、ふじもとひろみさん(ブログ→
Gordonママのひとりごと | 《女性の健やかな一生をサポートする食のアドバイザー》ふじもとひろみ)の座学では、
産後のカラダの回復
抜け毛の正体
赤ちゃんのカラダの仕組み
アレルギー対策
消化と吸収の話のほか、
離乳食をスプーンで食べさせるときの注意点や、噛むことや歯並びに関するお話、前髪が眉毛にかかってはいけない理由など、多くの歯科医・小児科医でも知らないお話もしていただけるようです。
わたくしの離乳食のデモンストレーションは、前回は「大人のリメイクご飯を食べたくて離乳食を作ってます」と言うママもいらっしゃったほどの盛況っぷりでした。
今回の人工乳を使った離乳食の試作も順調に進んでいます。
きっときっと多くの方から喜んでいただける内容になっていると言い切れます。
まだまだお席があるようです。
保育士さんやおじいちゃん・おばあちゃんのご参加も大歓迎です!
★★★ライブ講座のお知らせ★★★
▼7/14『誰も教えてくれない、本当の離乳食の話』in愛知
▼7/22『子ども向け栄養学講座』
▼8/1 やもりなおみ主催『分子栄養学から学ぶ、いいオンナとエクスタシーのつくり方セミナー』
★★★やもりなおみ公式サイト★★★
★★★やもりなおみオンライン講座★★★