砥石を買うなら「田中砥石工業所」様へ。
あまりポジティブなお話ではありませんが、どうしてもお願いしたいことがあるので書きます。
私は『牛肉解体講座』という講座をやっています。
その講座は、塊肉の脂やスジなどを取り除いて、すべてを参加者さんとともに料理にし、美味しく食べるというものです。
ですが、その前に、包丁を研ぎます。
切れない包丁では塊肉の掃除はできないし、野菜すらも味が変わってしまうからです。
包丁を研ぐには、砥石が必要です。
主催者がいる場合、砥石は主催者に手配してもらいますが、そうでない場合は自分で調達しています。
今ではネットでも注文できますが、私がお願いするお店は、京都・七条大宮にある『田中砥石工業所』様。
以前 伺った時のことをInstagramに上げていました。
この時、こちらのご主人には大変良くしていただきました。
砥石の種類や扱い方や産地など、勉強になるお話をたくさん教えていただいて。
個人で大量に買うのが珍しかったのか、私の話もいろいろと聞いてくださいました。
帰りはバスを使って帰ると言うと、何度も「大丈夫ですか?持てますか?」と心配してくださり、なるべく持ちやすいようにと太い紐で取手をつくってくださって。
「包丁に不具合があったらいつでも持ってきてくださいね」と言ってくださって。
本当に親切にしてくださったので、自分の持ち物のメンテナンスも、次に砥石を買う時もこちらにお願いしようと決めていました。
それからも鰹節用の鉋(かんな)のことでお電話したり、砥石の在庫のことでお電話したこともあって、とても丁寧に対応していただきました。
そして、今回、数日後に控えた『牛肉解体講座』のためにまた砥石を求めて伺ったところ、前回もいらっしゃったご高齢のお母様が対応してくださり、「ちょっと待ってくださいね」と言われて待っていると、奥から20代くらいの若い男性が出てこられました。
ご主人はご不在なのだな…と察しましたが、息子さんと思われるその男性も、親身にこちらの要望を聞いてくださいました。
今回もいくつか購入したので、重いからと心配してくださっていたようで「どうやって帰られますか?」と聞かれ、頑丈に梱包してくださって。
そんな時に私が
「以前もこちらに伺ったときにとても親切に丁寧に包んでくださったんですよ」
と話しましたら、
「あ、それは父ですね。父は亡くなってしまって…」
と話されて言葉を失いました。
そういえば、12月に2度ほどお電話したとき、どちらもお母様が対応してくださったな…と。
こんなことなら、もっと頻繁に通ってお話を聞いておけばよかった…
あの時、私は十分にお礼を伝えられていたのだろうか…
と後悔ばかり。
息子さんの「砥石が割れてはいけないから」と丁寧に梱包してくださっている様が、お父様であるご主人と重なるところがあって、胸が詰まりました。
最後に、
「たまにしか来ない人間が言うのもおかしいんですけど、できることならこれからもお商売をお続けくださいね。また必ず伺いますから」
と伝えると、
「お陰さまで周りの方々に支えていただきながらなんとか数ヶ月やってこれてますし、まだ在庫はたくさんありますからね」
と、息子さんがにこやかにおっしゃっていました。
人が亡くなられたお話をまったく関係のない人間が公の場で綴ることは良くないことだと思いますが、私にはご主人からいただいた忘れられない御恩があり、これからも引き続きお付き合いさせていただきたい大切なお店の一つですので、勝手ながら書かせていただきました。
砥石をご希望の方は、ぜひ「田中砥石工業所」様をご利用くださいませ。
★★★ライブ講座のお知らせ★★★
▼2/25『牛肉解体講座in東京』満員御礼
▼3/1『牛肉解体講座in京都』残2名
▼※主催※ 3/5『まごめじゅんさんの「腸内環境改善セミナー」』
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