調味料は何のためにあるのか?

「素材の旨み」を中心に考えていくと、調味料は素材に味をつけるためにあるものではない

ということがわかる

 

 

 

では、何のためにあるのか?

 

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素材の旨みを引き出すためにある

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私は今42歳

 

物心がついたときから、『さしすせそ』以外の調味料…

たとえば、マヨネーズやケチャップやソースがすでにあったし、

化学調味料もあった

 

 

小さな頃から強い味付けに慣れてしまっているから、

『美味しい料理をつくる』

『美味しいご飯をつくる』

となると、まず調味料のことを考える傾向にある

 

「どんな調味料を使えばいいのか?」

「どんな味に仕上げればいいのか?」

「買い揃えないといけない調味料はあるか?」

とか。

 

 

素材の味より、調味料のことを考えるために多くの時間を使いがち…

 

 

本当の美味しさとは、素材の中にあるのに。

 

 

現代は調味料を使いすぎている

 

化学調味料であれ、昔ながらの製法で作られた調味料であれ。

 

 

料理を一口食べてすぐに感じる強い旨みは、素材の旨みではなく、人工的に作られた旨みの場合がほとんど

 

調味料然り…

 

 

 

塩に醤油にみりんに酒に砂糖に…

入れれば入れるほど素材の旨みは消えてなくなる

 

食べた人の感覚も鈍ってきて当然

 

 

 

食べる時も、マヨネーズをかけ、ケチャップをかけ、ソースをかけ、ポン酢をかけ…

 

もう調味料の味しかしなくなる

 

強くて濃い調味料の味のみ…

 

 

 

100歩譲って「料理の全体的なメリハリをつけるため」と考えても、マヨネーズやケチャップはなくても十分美味しい

 

 

 

 

数ヶ月前、野菜嫌いの娘が

ブロッコリーにマヨネーズつけて食べる!」

と宣言したことがきっかけで買ったマヨネーズは、一度使っただけでそのまま冷蔵庫で眠っている

 

 

使い道がないのだ

 

 

 

現代人がいかに調味料好きか?

 

カラダを気づかう食生活をしている人ですら、

無添加ケチャップ」

無添加マヨネーズ」

に飛びつくのを見てるとよくわかる

 

 

 

保存性や保水性の向上など、独自の作用はこの際 置いといて、それ以外で調味料の役割を言うならば、

 

素材に味をつけることが目的ではなく、

素材の旨みを引き出すことが最大の目的になるのだ

 

 

 

もし、素材の旨みがわからないのであれば、まず素材の質を見直すこと

 

それと並行して、

旨みがわからなくなってる味覚を見直すこと

 

 

調味料を使いすぎていないか、よく考えてみてください