松の内が開ける前に、私の幼少期のお正月の過ごし方を書いておこう

今回は忘備録のために書きます。

 

 

私の実家のお正月の過ごし方

…の前に、私の実家について少し。

 

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私の実家。田舎です。

 

 

私の実家は福岡の田舎。

 

本家や分家など聞くことも少なくなったこの時代にそぐわないかもしれないけど、我が家は本家。

 

小さい時から何かと

「ウチは本家だから(ちゃんとしなさい)」

「ウチは本家だから(悪いことはしちゃいけない)」

と、やたらと言われてきて育ちました。

 

 

もちろん、何をするにも男が最初。

 

私には弟がいますが、何をするにも姉と私より弟が先でした。

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なにせ「大事な大事な本家の跡取り息子」ですから、祖母はいつも「我が家の皇太子」と口にしていたほど特別な存在だったのです。

 

たとえば、ポテトチップス一袋を3人で食べるときもまずは弟から。

残ったものを姉と私とで分けて食べる。

 

弟が私たちを「あんた」と呼ぶのは許されるけど、私たちが弟を「あんた」と呼ぶと祖母や母からものすごい剣幕で怒られたり。

 

電車で1時間くらい乗っていかないと行けないデパートには弟だけが連れて行ってもらっていることも多かったし。

 

私が幼稚園くらいだったかな?

ある時、姉と私は祖母から呼ばれて座らされ、

「あんたたち2人がこの世に居られるのは、すべて弟がいるからだよ。そのことを肝に銘じておきなさい」

と言われたこともあった。

 

お風呂は父と弟が先に入り、女たちは後から。

 

ごはんを食べる時もお料理に箸をつけるのは男が先。

 

 

「男尊女卑」と言われるようだけれど、

女という字は「くノ一」と書く。その「ノ」の書き始めが「一」の上に突き出てしまうのは間違い!出すぎたオンナは女じゃないってことなのよ!

と、小学校低学年の時の担任だった女性教師が力説できる土地だったし、座らされて祖母に言われた一言にも何の疑問も持たず、この先生の教えにも子どもながらに深く納得していました。

 

 

 

そんな環境で育った私。

 

お正月だけの不思議な(?)しきたりや習慣がありました。

 

 

 

1.新年最初に家の敷居を跨ぐのは男

 

元旦。

朝起きて顔を合わせた家族にはそれぞれに新年の挨拶をするのだけど、全員の準備が整い、座ったら父が改めて新年の挨拶を。

続けて私たちも挨拶をする。

 

そして、お雑煮やおせち料理を食べる前にお屠蘇をいただく。

最初は父から。

その後は弟→祖母→姉→私→母の順で盃が回ってきます。

 

それからお雑煮やおせち料理をいただく。

 

 

一通り元旦の朝の食事が終わったら、父と弟はご近所への挨拶周りの準備。

 

程なくして男2人で出かけるのですが、それまで女たちは外には出られない。

 

洗濯物を干すのも父たちが出かけた後で。

 

では、その間 女たちは何をしているかと言うと、父たちが出かけた後にご近所や親戚のおじちゃんたちが挨拶に来られるので、おもてなしの準備をします。

 

お屠蘇が減ってたら注ぎ足したり、部屋の掃除など。

 

そうこうしてると父と弟は出かけるので、そこからようやく女たちは外に出られます。

 

とはいえ、姉と私はお屠蘇係をしていたので遊びに行くことはできず、テレビを見たりしておじちゃんたちを待つ。

 

来られたらお屠蘇やおせち料理の用意をして。

 

 

予定されているおじちゃんたちが帰られる頃はもう夕方…。

 

私たちが近所に挨拶周りに行けるのは翌日だったりしました。

 

 

このしきたりを話すと、ほとんどの人が不思議な顔をします。

 

私は高校時代、友達にふと話したところ「えー!なにそれ?!変わってる!!」と言われたときに初めて「ウチだけの特殊なしきたりなんだ」と気づきました^^;

 

 

 

2.元旦の夜はお風呂に入らない

 

 

元旦の日、お風呂は入りません。

 

「地獄の釜も休み」といって、お風呂を沸かさないのです。

 

地域によってはお盆も同じ理由でお風呂に入らない風習が残っている場所もあるようですが、我が家は元旦だけ。

 

当時は古い家だったから寒い冬のお風呂が大キライだった私は喜んでいましたが^^;

 

その代わり、2日には朝風呂に入ります。

 

両親は今でも続けているようです。

 

この習慣は私の実家周辺だけのことではなく、調べてみると新潟でも元旦にはお風呂に入らない地域があるのだとか。

 

 

 

お雑煮一つとっても、東は角餅・西は丸餅、焼き餅かゆで餅の違いもあるし、お澄ましだったりお味噌仕立てだったり、香川はあんこ餅に白味噌で、鳥取はぜんざいをお雑煮として食べたり…。

 

所変われば品変わるとは言いますが、私の実家のしきたりや習慣も誰かがやり続けなければ廃れるわけで。

 

特にもう何年も実家でお正月を迎えていない私としては、いつか娘が「おじいちゃんちのお正月はどんな感じだったんだろう?」と思ったときに私や両親が確実に生きている保証はないし。

 

 

このブログをはじめ、ネット上に書き残しているのもはたった一人の娘への遺言状だと思っているので、超〜私的なことですが記録として書いておきます。

 

ブログ自体が残り続ける可能性もないけれど、私自身が

「おばあちゃんにもっといろいろ話を聞いておきたかった」

「おじいちゃんの話をもっと聞いておけばよかった」

と後悔する場面がたくさんあるので、こうして残せるものがあるなら残しておいて損はないかな、と思った次第です。

 

 

まぁ、ほとんど自己満足ですけどね。

 

 

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